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甲状腺がん・備忘録 [other]

母が先週、甲状腺がんの手術を終え、退院してから早三日。
母も日常の生活に戻っています。

甲状腺がんって、珍しくは無いももの、一般的なガンでは無いと言うのと
私自身職業上、甲状腺領域は専門じゃ無かったので、現状の知識は相当薄い状態でした。(汗)

(せいぜい甲状腺系ホルモンを検査した程度、甲状腺の病理組織なんか学生時代以来かどうかも怪しい記憶・・・・。^^;)


なので改めて調べ直し、色んな方のネットでの記録や文献など参考にさせて貰いました。
母の症例が参考になれば&私の通院付き添い備忘録的にUP致します。

【2015年11月上旬】

87歳母が腸閉塞で某S病院に1週間入院。
そこで首の腫脹が発覚。CTで甲状腺がんと言われる。
そこの病院では甲状腺がんの手術は行っていないので別の病院を紹介して頂く。

甲状腺がんは4種類ほどあり
その内の約90%は乳頭がん
濾胞がん:約1%
髄様がん:約1%
未分化がん:約1%

この中で進行が早く一番悪性度が高いのが『未分化がん』。

母がこのタイプだったらどうしようかと心配しましたが
S病院の先生は『未分化なら今生きていない』と仰り、
少しは安心するが心配は続く。

母の血液検査の結果を見せて頂く。
甲状腺系ホルモンの値は正常だが、
サイログロブリン(甲状腺で作られるタンパク)は上限値を振り切っていた。
バセドウ氏病や橋本病の可能性はやはり低い。

腸閉塞は薬で治り、外科手術は回避できた。

【2015年11月中旬〜12月中旬】

紹介して頂いた某SG病院へ。(紹介性&予約制)
乳腺内科の外来を受ける。
11月中旬の時点で、手術&入院予定日を1月中旬と言われた。
2ヵ月以上先の予定なので、緊急性は無いのかな?と少し安心。

血液・尿・心電図・レントゲンなどの一般的な検査の他に
『甲状腺エコー』・『甲状腺穿刺(細胞診検査)』と『気管支内視鏡』を行う。

甲状腺エコーは細胞診検査での為に行い、がん細胞の位置を調べる為におこなう。
細胞診検査は上記4つのタイプの内、どのタイプかを診断する物。

気管支内視鏡は、がん細胞が気管支組織に浸潤していないかの確認検査。
CT上は浸潤していないように見えるが、確認で検査を行う。
気管支組織の構造上、浸潤はあまりないらしい。

87歳の母にとって、細胞診検査(麻酔無し!)と気管支内視鏡の検査が
相当堪えたらしい。
私も同じ検査をやれと言われればイヤだと思うので
この検査を乗り越えた母を尊敬します!

検査結果と手術の説明は年明けに・・・・。


【2016年1月上旬〜中旬】

手術と入院&退院予定日と検査結果、手術内容の説明を受ける。
入院は1月下旬、手術は入院二日後、退院は入院から一週間後予定。

母の甲状腺がんは『乳頭がん』。
右側に大きいがん細胞がある為、甲状腺全摘+右リンパ節郭清を行うと言われました。
がん細胞が、右副甲状腺と右反回神経(声帯の神経)に浸潤している為
これらを取るかも知れないと説明。左副甲状腺は残す手術を行う。

その為、嗄声(声のかすれ)と、体内のカルシウム調整が暫く安定しないので
手足のしびれが出ると説明され、母に申し訳ない気持ちが生まれた。
自分がもう少し早く気付いていれば、反回神経を一つ取らなくてもよかったのにと・・・・。
この思いは一生背負って行く覚悟をした。

副甲状腺とは甲状腺の左右上下位置に計4つある小豆大の臓器で
カルシウム調整を行う臓器。
母の場合は右2つを摘出し、左は血管に付ける形と筋肉内に埋める手術を行いました。
カルシウム調整が安定するまでは、薬で補うそうです。


手術に耐えられる体調かどうか、心電図と呼吸器の検査を行ったところ
呼吸器で拘束性障害の判定と
心電図で軽度の異常が判明したので追加で心エコーの検査を行う事に。

心臓は、弁の動きがやや硬く軽度の血液の逆流が見られたと言う結果。
ただ、拘束性障害と血液の逆流は加齢で起こる軽度の物なので
手術は予定通り行うことに決定。


【2016年1月下旬】

1/25〜27
予定通りに入院&手術が行われました。
手術自体は2時間15分で終了。
担当医から、手術が無事終了したとの説明と、実際摘出したがん細胞を見せられた。(驚!)
自分は慣れてるから良いけど、家族に摘出した細胞って見せる物なのだろうか・・・・?

手術は短時間で終わったけど、
術後せん妄の状態がちょっと激しく、落ち着くまで面会は1時間ほど待機。
HCUに移った母の面会は5分でした。

1/28
次の日、母は、患部から血液や体液を抜く為のドレーンを付けた状態だったが
想像以上に元気。着替えも一人で出来ていた。その姿を見てかなり安心した。

1/29
ドレーンを抜いて首回りがすっきり自由になったので、安心した様子。

1/30
退院前日、ゴンゾフ君&お義母さんがお見舞いに。
母はスゴく喜んで、沢山おしゃべりをした。
がんの手術をした人には見えないぐらい元気な様子。

1/31
予定通りに退院。
患部が落ち着くまでは、経過は続きますがほぼ日常に戻ったので
一安心しました。
嗄声は残っていますが、少し聞き取りやすくなって来ました。


甲状腺がんで悩まれている方、
母は乳頭がんでしたが、無事手術も成功し元気に生活しています。
この記録が何かの参考になれば幸いです。


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